956号
◎大阪 3.12自動車パレード
生コン産業政策協議会(生コン産労・全港湾大阪支部・近圧労組・関生支部)は3月12日、17春闘勝利・中小企業主導の業界再建をめざし、戦争法廃止!辺野古新基地建設NOをめざす自動車パレードを大阪市内で敢行した。
パレードに先立つ決起集会会場の大阪国際ターミナル前コンテナ車駐車場には、早朝からミキサー・バラ・ポンプ車など、約250台の車両と労働団体の仲間と家族、各界来賓ら約700人が結集。「大幅賃上げ獲得」「非正規労働者の正社員化」など今春闘に臨む強い決意を表明した。また、舞洲で開催されている建交労関西支部の集会とエール交換を行った。
生コン産労岡本書記長の団結ガンバローで集会を閉じ、パレードに出発した。
パレードは、宣伝カーを先頭に250台の車両で整然と行進。集会会場から出発し大阪港咲洲トンネルを越え港通りから長堀通りを東上、新なにわ筋を南下して千日前通りに右折、堺筋を北上し、土佐堀通りを左折、御堂筋を南下して元町3を通過して流れ解散した。
パレードに参加した車両は「共謀罪(テロ等準備罪)を廃案に」「TPP反対」「原発再稼働・輸出に反対」「辺野古新基地建設反対」や「山城博治さんを早期奪還しよう」と書かれた横断幕でデコレーションされ、市民の注目を集めた。
(関西地区生コン支部機関紙部)
◎北九州 原発被曝と闘う 再稼働反対を訴えて
北九州では、3月11日、「さよなら原発北九州集会」が2000名の結集で開かれました。
3.11東北大震災・福島原発事故から6年目、政府の再稼働方針に対して怒りをこめての集会となりました。とりわけ九州では鹿児島・川内原発の再稼働が強行されています。
13時からの本集会では、主催者挨拶、基調報告、玄海原発差し止め訴訟原告団、に続いて福島原発収束作業に従事して被曝し「急性骨髄性白血病」にり災したAさんの所属する「ユニオン北九州」から末永書記長が発言をしました。
Aさんも登壇する予定でしたが、地元の厳しさや家族への配慮もあり、今回はできませんでしたが、2月2日の第1回公判での意見陳述を代読し、支援を訴えました。
会場は、静まり返りAさんの意見陳述に聞き入りました。福島の人々のみではなく、原発事故の収束、廃炉に至るまで「被曝労働」という現実と向き合わなければならない事実をみなが受け止めました。
集会参加者からの熱いカンパが、会場をまわる組合員のもつカンパ袋に寄せられました。Aさんはこの日、家族で集会に参加しデモ行進にも参加し、ともにシュプレヒコールを上げました。
本村 真(ユニオン北九州委員長)
◎東 京 アメ横「マルゴー」、「Take Five」として再開
「まだ再開4日目なので何とも言えませんが、今のところは順調です」と話してくれた保坂さんはマルゴーで一番勤続年数が長いという。穏やかな話しぶりに争議解決の安ど感を感じた。
アメ横のミリタリーショップ「マルゴー」が突然会社解散、全員解雇を告げたのが昨年12月12日。以降、79日間の職場占拠、労働委員会への救済申し立てをはじめとした闘いを経て、この2月28日、会社社長との間で解決合意がなされた。
マルゴー本店は閉鎖され彼らは以前のマルゴーP1店のあった場所で組合員5人で「Take Five」として自主営業を始めた。
争議は解決し、営業は再開できた。しかしミリタリーショップという業種だけに「お客さんは限られているので結構大変ですよ」と語る組合員の声は率直なものだと思う。
訪れたときは「本店が閉鎖されたので、前からのお客さんが来てくれています」というように狭い店舗の中は次々と訪れる客同士が肩を接していた。
訪問した数日後の3月16日、東京東部労組は「マルゴー支部職場占拠闘争解決報告集会」を東上野区民会館で開催した。40人ほどの小さな部屋であったが5人から語られた言葉は「労働組合を作って本当に良かった」「作っていなかったら今頃会社のいいなりで放り出されていた」「今、非正規などで声を挙げられないでいる人たちに声を挙げることで変えられることを伝えていきたい」「仲間の支援、友誼組合の支援があったからこそ解決できた」など労働組合運動の原点を実感させるものだった。
これから会社を経営する大変さに立ち向かう5人に、団結を基礎に地域の仲間との連帯で大変さを乗り越えていって欲しいし、全国で立ち上がれないでいる多くの労働者にこのマルゴーの闘いの教訓を広げてもらいたい。
(編集部)